銀河戦記
大橋 博倖
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銀河戦記

1.前南北朝史伝 常勝と不屈と -偽書銀英伝-

『『この、「銀河戦史」は表題の通りに、人類文明が恒星間世界に進出して以降の歴史を、主にその軍事的な側面から見つめていきます。今回は最初期に当たる、前南北朝期における両政府、「銀河帝国」と「自由惑星同盟」の戦いを主軸に、史学上からの経緯を踏まえると共に、考察を加えていきます。

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「正面より近接するのが敵第4艦隊、総数約1200の規模。軌道、現速維持で前進の場合、約21600秒、+-500秒にて両軍が交戦可能圏に位置します。」
 左の矢尻には2、1500。右の矢尻には6、1300の表示。
「面白いことをしてくれる」
 ラインハルトは興が乗らない、退屈そうな声を出す。
「はい、各個撃破の好餌そのものです」
 キルヒアイスも軽く肩をすくめて応える。

 所詮、叛乱軍。
 討伐軍には必勝の空気が横溢している。

 それを知らない同盟軍では無かった。


 2話 褐色の黄金獅子旗

 司令官が全身から発散する焦慮、殺気立った気配は艦橋全体を蝕み、空気は焦げ臭い。
 自由惑星同盟宇宙軍第二艦隊司令、ジョセフ・パエッタ中将。
 艦隊旗艦「パトロクロス」。
 なんでこんなハメになるのか。パエッタは天を呪いたい。

 軍の早期警戒線はイゼルローン方面より侵攻する敵戦力を捉え、警報を発した。
 直ちに偵察が強行され、敵の概要は明らかになる。

 種別  :打撃軍
 編成  :戦艦、巡航艦、駆逐艦、他補助艦
 戦力規模:約2千

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